ぐるめ、王、まめ…。今年はどのソフトで年賀状をつくりますか?
WindowsPCで手軽に年賀状を作ることができる人気ソフト「筆ぐるめ」「筆王」「筆まめ」の3種類のソフト最新版を実際に試してみました。後半編となる今回は、「筆まめ」と「筆王」についてご説明します。>>1/2はこちら
こだわりデザインもお手のもの「筆まめ」http://fudemame.softonic.jp/(体験版あり)
筆まめには、主に初心者が活用できるモードが2つあります。そのうち「はじめてモード」は、初心者や年賀状作成ソフトを初めて使う人向けの簡単に年賀状が作れるモードで、筆ぐるめ、筆王にも同様のモードがあります。一方、特筆すべきは「年賀状デザインナビ」です。送る相手を「恩師・先輩・上司」「友人・同僚」「指定しない」から、デザインの雰囲気を「定番」「和と伝統」「華やか」「カジュアル」などの中から選ぶだけで、イメージに合ったデザインが提案されます。
左:「目上の人」「和と伝統」を選んで表示されるデザインの例 右:「友人・同僚」「カジュアル」を選んで表示されるデザインの例
何万点と用意されている膨大な素材の中からピンとくるものを見つける手間が省けますし、さらにうれしいのは、いったんデザインを選ぶと、背景の色違いや、同じ背景色でイラストが違うパターンなど、いわば「A’」「A’’」的な案が表示されることです。この機能を活用すれば、高度なデザイン機能を使わなくても、頭の中に思い描く理想の年賀状に近いデザインに出会えます。
さらに筆まめには、そのネーミングそのままに、手紙やハガキを頻繁に書いたりこだわりのデザインを作りたい人も満足できる機能が備わっています。今はやりのAR(拡張現実)技術を使ったハガキの絵柄が立体的に見える「AR年賀状」や、漫画の「ジャジャーン」といった効果音をあしらった「漫画風年賀状」も作ることができます。
写真にこうした効果をあしらって、スポーツシーンなどを使って躍動的な年賀状を作成することもできます
さらに筆まめは、宛名面のデザインが可能です。例えば、宛名の背景に花吹雪をかける、といった演出で差をつけられます。また筆まめにも無料で使える体験版があり、操作感を試すことができますが、印刷時には「体験版」という字がハガキに大きく印刷されるので、実際の年賀状作成には有料版を購入する必要があります。
宛名面にも好きなデザインを印刷できます。
音声ガイドが充実、ネットプリントもスタート「筆王」http://fudeou.softonic.jp/
最後に、タレント・ベッキーさんがイメージキャラクターの年賀状作成ソフト、筆王について詳しくご紹介します。筆王を実際に使ってみて驚いたのは、常に音声ガイド機能が案内してくれる点です。筆王を起動すると最初に、「筆王」「はじめての筆王」のどちらのモードを使って年賀状を作成するかを選ぶ画面が表示されます。この最初の画面からずっと「はじめてハガキ作成ソフトをお使いになる場合は、こちらをお選びください」など、そのときどきに表示されているメニューに応じた説明が音声で流れます。いちいち長い説明文を読む必要がなく、音声によって感覚的に判断できるので、PCソフトの操作に慣れていない人にも扱いやすいと思います。
筆王を立ち上げると最初に表示される画面。音声による説明も自動的に流れます。音声は上のボタンで消すこともできます
「はじめての筆王」を選択すると、常に大きい字で指示が表示され、住所録作成から裏面のデザイン作成まで、初心者でも迷うことなく誘導してくれます。年賀状作成ソフトを使ったことがある場合は、「筆王」を選択しても問題ないでしょう。
また筆王では「筆王ネットプリント」(有料)というサービスが提供されています。年賀状のデザインを作って住所録を入力したら、データを送るだけで年賀状の印刷・投函を一手に引き受けてくれるサービスです。 年賀状を作ってインターネット上で申し込むだけで、年賀ハガキの購入から投函まですべてを引き受けてくれます
年賀状を購入する手間が省けるだけでなく、印刷ミスなどの心配もないのがうれしいところ。1枚あたり120~150円とそれなりのお値段がしますが、年末のあわただしい時期に用事をできるだけ軽減したい場合にはおすすめです。
筆王では数多くの素材が一覧で表示されるので、いろいろな素材の中から好みのデザインを選びたい人にはおすすめです。ただ、あまりにも数が多いと逆に決められないケースもあるかもしれません。また、他の2つのソフトと違い、筆王には体験版はありません。
素材パレットには多数のデザインが表示されます
筆王のレイアウトを使って作った、ソフトニック社員の年賀状です
2014年は年賀状でご挨拶!いかがでしたか?大まかにまとめると、写真付年賀状を簡単に作りたい人は「筆ぐるめ」、デザインにこだわりがあったり思い描くイメージに近い年賀状を作ったりしたい場合は「筆まめ」、ネットプリントを利用して印刷や投函の手間を省きたい人には「筆王」がおすすめだと感じました。お好きなソフトを選んで納得のいく年賀状を作成し、2014年を年賀状のご挨拶で始めてみませんか。